加藤登紀子さん足利で熱唱 相田みつをとの約束実る

下野新聞
2015年9月15日

 【足利】家富町の国宝・鑁阿寺(ばんなじ)境内で13日、歌手の加藤登紀子(かとうときこ)さんのコンサートが開かれた。加藤さんと親交のあった市出身の書家、相田(あいだ)みつをと約25年前に交わした約束の舞台。加藤さんは相田の「人間だもの」にメロディーを付けた新曲などを情感あふれる歌声で披露した。

 コンサートは、相田が加藤さんに開催を依頼した翌年に急逝し、立ち消えになっていた。加藤さんはコンサートの冒頭で「つながっていた何かによって、コンサートが実現した」と語った。

 「人間だもの」を歌い上げると、涙ぐみながら「自分の心を一つ一つ丁寧に抱え込み、生き通された人だった」と相田をしのんだ。

 コンサートの立役者となった市出身のRenさんの曲に詞を付けた「いちごの唄」なども次々に披露。最後の曲「知床旅情」では、観客が総立ちとなって共に歌った。

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