SL大樹運行へ転車台お披露目 日光・鬼怒川温泉駅

下野新聞
2017年4月11日

 【日光】8月10日に予定される東武鬼怒川線のSL「大樹」の運行開始に向け、鬼怒川温泉駅に設置された転車台のお披露目式が9日、同駅前広場で行われた。激しい風雨のあいにくの天気となったが、ディーゼルカーを使った“デモ回転”が実施され、観光客や鉄道ファンらを楽しませた。

 大樹は下今市駅-鬼怒川温泉駅(約12・4キロ)を運行。2017年度は土日曜日、祝日を中心に98日間の運転が計画されている。5月に試運転が始まる予定。

 鬼怒川温泉駅の転車台は全長約20メートル、総重量約30トンで、JR西日本の三次駅(広島県)から譲渡された。式典で東武鉄道の三輪裕章(みわひろあき)常務が「全国でも転車台は少ない。鬼怒川ならではの観光施設として活用してほしい」などとあいさつ。関係者らによるテープカットが行われた。

 転車台では、会津鉄道の赤いディーゼルカーを使って、回転する様子が披露された。車体が回り始めると、観光客や鉄道ファンらが盛んにカメラのシャッターを切っていた。また日光観光大使を務める書道家涼風花(りょうふうか)さんのパフォーマンスなども行われた。

 電車好きという息子の志龍(じよん)ちゃん(3)と訪れた瀬尾の会社員川瀬由香利(かわせゆかり)さん(38)は「かっこいいですね。SLが走るのが楽しみです」と喜んでいた。転車台は下今市駅でも、整備が進んでいる。

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