色彩豊かな作品が並ぶコレクション展

斎藤博之の絵本に焦点  日光・放菴美術館 生誕100年、寄贈原画公開 豊かな色彩の河童など101点

下野新聞
2020年3月2日

 【日光】山内(さんない)の小杉放菴(こすぎほうあん)記念日光美術館で、コレクション展「生誕100年 斎藤博之(さいとうひろゆき) 絵本のしごと」が開かれている。2007年、遺族から同美術館に寄贈された作品のうち、1970~80年代に制作した15タイトルの絵本原画101点を中心に展示。今回初めて絵本作品に焦点を当てた。4月5日まで。

 斎藤は1919年、旧満州国奉天市(中国瀋陽市)生まれ、87年に67歳で死去。油彩画家でありながら、水墨画家としても活動した。それらの技法を生かし講談社、小学館の絵本賞を獲得し、世界規模の絵本原画コンクールでも高い評価を得ている。

 河童(かっぱ)を題材にした作品が代表的で、墨と顔彩を使い、伸びやかな線と豊かな色彩が特色。展覧会場では、実物の絵本も手に取れる。画業を知る上で欠かせない油彩画、日本画、戦争体験に基づいたペン画計16点も紹介している。

 来館した東京都調布市多摩川、教員御木聖子(みきせいこ)さん(55)は「味わい深い絵ですね。絵本も面白くて、つい読みこんでしまいました」と話していた。

 月曜休館(祝日は開館)。(問)同美術館0288・50・1200。

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