《食いこ》レストランSUNROSE(古河市) 風情ある日本家屋で洋食

茨城新聞
2020年2月16日

旧日光街道沿いにある古河市の「レストランSUNROSE(サンローゼ)」は古い日本家屋で、オーナーシェフの後藤隆史さん(47)が腕を振るうハンバーグなどの洋食が味わえる。日本家屋は樹齢100年を超えるという大木が2本そびえる庭の奥にたたずむ。

後藤さんは高校時代から料理人を目指し、大阪府と福井県で修業。両親が1977年に栃木県野木町で開いたレストランを継ぎ、2013年店を古河市に移した。現在の店舗は曽祖父が1933(昭和8)年に建てたげた製造卸会社の商家を活用する。祖父が亡くなった後、空き家になっていた建物を再生した。当時の建具などを生かしつつ、現代的なインテリアを取り入れた。懐かしさと新しさが調和する。

同店は2018年、市内の優れた景観を表彰する第2回古河景観まちなみ賞(まちなみ建築部門)を受賞した。「古河は城下町だが、年を追うごとに古い建物が減ってしまっている。壊すのではなく、店をリノベーションし、その土地の気候や風土にあった古い建物の良さを知ってもらいたかった」との思いを持つ。

自慢のハンバーグは、合いびき肉を丁寧に手ごねし、オーブンでふっくらと焼き上げ、熱々の鉄板で出す。ソースはデミグラスやチーズなど7、8種類から選べる。卵とチーズがのった「目玉焼きハンバーグ」が一番人気。

地産地消に力を入れる。近くの農家から野菜を仕入れ、県が誇る銘柄牛肉「常陸牛」と銘柄豚肉「常陸の輝き」を扱う。常陸牛はサーロインステーキに、同市の生産者から届く常陸の輝きは肩ロースの厚切りステーキに調理する。「常陸の輝きはうま味と脂の甘味が感じられる。常陸牛は霜降りで他の有名産地の牛肉にも引けを取らない」と絶賛する。

ランチタイムはハンバーグやスパゲティなど日替わり5、6種類を用意する。

夜はワインなどアルコールを楽しめ、さらに落ち着いた雰囲気に変わる。「日本家屋は使い込むほどに味が出る。手直しをしながら使っていきたい」と話した。

■お出かけ情報
レストランSUNROSE
▼住所は古河市中央町3の2の5
▼営業時間は午前11時~ラストオーダー午後2時(日曜祝日は同2時半)、午後6時~ラストオーダー同11時
▼定休は木曜
▼(電)0280(22)0238

地図を開く 近くのニュース