《茨めん》赤ねぎのかき揚げそば そば処長屋門(水戸市)

茨城新聞
2019年9月29日

「そば処長屋門」のそばは整った細い麺。店主の鯉渕大輔さんがそば殻をきれいにむいた丸抜きの県産常陸秋そばを仕入れ、石臼でひいたそば粉で手打ちする。10月の声を聞くと登場するのが「赤ねぎのかき揚げそば」。ひたちなか市の「しんしん農園」産の赤ネギだけをかき揚げにする。「赤ネギは長ネギの白い部分の外側が赤紫色になる。普通のネギより柔らかく甘味が強い」と話す。寒くなるにつれ甘さが増すという。昨年提供を始め、今季も来年春先まで出す予定。冷たいそばと温かいそばがある。定番はもりやかけ、「天もりそば」「サラダそば」など。

鯉渕さんは趣味でそばを打っていたが、物作り職人に憧れ、仕事をしながら開店準備を進めた。都内のそば学校に通い、県内のそば店で修業。2006年に同店を開いた。「ソバの実の状態は同じではないし、日によって水の量も変わるが、いつ来ても同じ味だと思ってもらえるようにそば打ちを心掛けている」。天ぷらなどに使う野菜類は、水戸市の「坂田さんちの農園」などから仕入れほぼ地場産。「おいしくできたソバや野菜の味をちゃんと生かせるようにしたい」

「くつろいでそばを食べてほしい」と古民家風の店舗は洗練された和の雰囲気が漂う。

水戸市大塚町1473の6
定休は月曜(祝日の場合は翌日)
営業時間は午前11時半~午後6時半(日曜は同3時)=ラストオーダーは閉店30分前、売り切れ次第終了
(電)029(253)0805

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