《食いこ》Cafe&Gallery Gurunpa(水戸市) コーヒー、焼き菓子で一息

茨城新聞
2018年3月25日

水戸市にある「Cafe&Gallery Gurunpa(カフェ&ギャラリー グルンパ)」。1階がギャラリー、2階がカフェになっている。カフェは天井が高く、席と席の間隔が広い。ゆったりとした空間で、自家焙煎(ばいせん)のコーヒーと手作り菓子を楽しみながらくつろぎの時間を過ごせる。まさに隠れ家。

木や大谷石を基調にした店内。変わったデザインの本棚が目を引く。「ものづくりが好き」という店主の見澤亮さん(47)自ら床を張るなど手を掛けた。「現代社会はほっとできる場所がなかなかない」と落ち着ける雰囲気を演出する。

見澤さんは都内の専門学校で製菓を学び、栃木県日光市の歴史あるホテルのパティシエ、海外留学などを経て、2001年、水戸に戻って店を開いた。個性的な店名は小さい頃読んだ絵本から取った。

オリジナルブレンドのコーヒーは「新鮮な豆で、ひきたてを提供したい」と自家焙煎する。紅茶は国産。熊本県の茶園が無農薬栽培する和紅茶を出す。焼き菓子やケーキは見澤さんの手作り。素材を選び、余計な物を入れず、風味のよさを尊重。真面目で丁寧な菓子作りに取り組む。

開店当初から作るプラムを載せた蜂蜜入りの焼き菓子は、形から「マドレーヌみたい」と言われることもあるが、粉末状のアーモンドプードルを使うなど生地の配合が異なる別物。「蜂蜜100パーセントの自然な甘さにこだわっている」

ギャラリーは陶芸や英会話などカルチャー教室、講演会や映画の上映会などイベントの貸しスペースの利用もある。イベント後、カフェで参加者らが交流を深める光景も見られるという。職場でも家庭でもない、人と人とのつながりも生まれている。

■お出かけ情報
Cafe&Gallery Gurunpa
▼水戸市水府町1502
▼定休は日曜・祝日
▼営業時間は午前11時~午後6時
▼(電)029(228)5256

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