《食いこ》道 nutrition cafe(水戸市) 食事で体と心 健康に

茨城新聞
2019年5月5日

水戸市の「道 nutrition cafe(ニュートリション カフェ)」。ニュートリションは栄養という意味で、健康をコンセプトに昨年12月オープンした。食材や調味料にこだわり、栄養バランスが整ったランチや健康志向のデザートを提供する。

オーナーの深谷道子さん(41)は高校3年の長男と同1年の長女の母親。白砂糖やバター、乳製品を使わない菓子を作る「ナチュラルスイーツ道」を2015年から開くが、ネットや予約販売が中心で店舗は持たなかった。空手を習う長男が中学生時代、けがが多かったことから食生活を見直そうと、スポーツ栄養学を学び、民間のスポーツ栄養コンディショニングアドバイザーの資格を取得。栄養や食の知識が増えるにつれ「自分も子どもを産む前に知りたかったことばかり。カフェを開き、多くの人、特に若い人に食の大切さを伝えたい」という思いが募った。

食事やデザートに使う野菜や卵、肉などは地産地消。「体に負担の少ない」といわれる未精製の調味料を選ぶ。

ランチは日替わりの肉料理やサバサンドなど4種類。その一つ「越田商店の無添加サバ定食」は豆類やごま、ワカメ、野菜、魚、キノコ、芋類を栄養バランスよく取り入れる。主菜は神栖市の越田商店のサバの干物。味を調える添加物や酸化防止剤を使用せず、ほどよい塩加減で、ふっくらと焼き上がる。雑穀米とみそ汁が付く。

米粉で作るグルテンフリーパンケーキ、卵や白砂糖、乳製品などを使わない豆腐のチョコレートケーキなどデザートも健康志向。

茨城国体を応援しようとアスリート向けのシリアル「勝ちグラ」をオートミールやココナッツオイル、県産蜂蜜などで作った。「スポーツをしている人に、小腹のすいたときや補食として食べてほしい」

昨年、民間のメディカルハーブ関連の資格を取得。同店では、講師を招きメディカルハーブ教室や、健康に役立つイベントなどが開かれる。

「カフェでの食事が体と心の栄養になるように、心を込めて作っていきたい」と意気込みを話した。

■お出かけ情報
道 ニュートリション カフェ
▼水戸市曙町10の41
▼営業時間は午前11時~午後6時。土曜は午前8~11時半、ランチは要予約。
▼定休は木曜・日曜・祝日
▼(電)029(350)1751

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