水戸黄門まつり 花火大会7月開催 本祭と別日程

茨城新聞
2019年1月18日

水戸市の中心市街地を舞台に8月始めの3日間で開かれてきた「水戸黄門まつり」について、同実行委員会は17日、今年から花火大会と本祭を別日程で実施する方針を決めた。平日開催だった花火大会を7月中の週末に変更し、遠方からの集客増を図る。また、本祭の目玉だった「水戸黄門パレード」を廃止し、新たに提灯(ちょうちん)行列や市民神輿(みこし)などを取り入れ、「魅せる」「体験」をテーマとした内容に一新する。

水戸黄門まつりは、「七夕まつり」をリニューアルし1961年に開始。今年で59回目を迎える。近年は8月第1週の金曜に千波湖で花火大会、翌土・日曜は中心市街地を舞台に本祭と、計3日間の日程で開催されてきた。ただ、観客数は「95万人前後の横ばいで推移」し、来場者の増加が課題だった。特に花火大会は平日開催のため、遠方からの集客が難しく、水戸黄門パレードに参加する俳優の人気に左右されない安定した集客が求められていた。

このため、今夏は花火大会を7月20日の休日に約2週間前倒しし、県外からの集客や宿泊を見込んだ催しに変更。昨年は5千発を打ち上げた花火は本数や時間を大幅に拡大する計画だ。

本祭は8月3、4日の週末開催とし、会場を上市地区に集約する。水戸黄門パレードを廃止する一方で、伝統工芸品の水府提灯を活用した「提灯行列」や、高さ約4メートルを誇る国内最大級の「ふるさと神輿渡御」など、観光客が参加できる催しを新たに加える。

市民カーニバルや山車巡行、神輿渡御などは時間帯や名称などを見直し継続するほか、南町自由広場では提灯やぐらを開設し多彩なステージイベントを繰り広げる予定。上市への集約に伴い、これまで下市地区で行ってきたパレードや御輿渡御などは、いずれも廃止する。

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