赤ちゃん手形で朱印帳 日光二荒山神社 全国初、成長願い記帳

下野新聞
2018年10月25日

 日光市山内の世界遺産日光二荒山神社は、子どもの無事な成長を祈る「赤ちゃん手形朱印帳」を作製した。参拝の際、子どもの手形を押してもらい、御朱印も発行する全国初の形式。同神社は「少子化が進む中、神様に成長を見守ってもらう。定期的な参拝で手形を付けて成長の記録としてほしい」としている。

 縁結びの御利益があるとされる同神社は戌(いぬ)の日に安産祈願も行っており、生まれた子どもの健やかな成長を願って朱印帳を作製した。自宅で手形を押す記念品は多いが、神社に参拝して“記帳”する形式は他に例がないという。

 朱印帳は10ページ分の和紙を麻ひもでとじた手作りで、縦17センチ、横24・5センチ。初宮参りの授与品として参拝者に配布。その場で赤ちゃんの手形を押してもらい、同神社の御朱印も付ける。その後も誕生日や七五三の参拝で定期的な記録ができる趣向だ。希望者には1部500円で販売する。

 今後、朱印帳は手作りから専門業者が装丁したものに切り替える方針。斎藤芳史(さいとうよしふみ)総務部長は「10回分の記録ができるので、小学生になる頃まで使えるのでは。大人になっても、神社とのご縁があってほしい」と話している。(問)同神社0288・54・0535。