世界遺産、突然の雪化粧 日光

下野新聞
2019年4月11日

 【日光】日光地方は10日、季節外れの大雪に見舞われ、本格的な春の装いをし始めた観光地は、突然の雪に表情を一変させた。

 世界遺産二社一寺のある山内では、昼前に積もり始めた。思わぬ雪に外国人観光客らは驚いた様子だったが、この時季としては珍しい雪化粧の建造物を背に、記念撮影を楽しんでいた。

 奥日光では朝から除雪車が出動した。中宮祠小中学校に通う子どもたちも、背を丸めて登校していた。

 県から除雪を請け負っている中宮祠の建設会社社長、飯見久男(いいみひさお)さん(69)によると、午前6時ごろから雪が降り出したという。気温は、正午になっても氷点下2度。「奥日光で4月に雪が降るのは珍しくないが、大雪になるかもしれない。今夜からあす朝まで警戒します」と空を見ていた。