二社一寺でWi-Fi使えます 4月から、日光市が基地局整備
【日光】市は、山内の世界遺産二社一寺周辺に無料公衆無線LANサービス「Nikko City Wi-Fi(ワイファイ)」の基地局3基を整備し4月1日、運用を開始する。日光二荒山神社が本社境内で独自サービスを提供しているが、二社一寺全体でワイファイが使えるようになるのは初めて。市は「世界遺産地区は厳しい法規制などがあるが、関係機関の協力で実現できた」としている。
市はNTT東日本栃木支店と連携して市内のワイファイ整備を進めており、店舗など約400カ所に基地局を置く。日光地区市街地では既に利用できるが、世界遺産地区は簡単に設置できる場所が少ないため、二社一寺や文化庁、環境省と協議して独自に整備した。
市情報政策室によると、基地局は神橋と表参道入り口の市有地、同神社入り口の二社一寺共有地の3カ所に設置。有料拝観エリアを除いたほとんどの観光スポットで利用できる。事業費は約1千万円で、総務省の補助金を活用した。
利用するための入り口となるページは日本語のほか英語や中国語の4カ国語に対応。メールアドレスを使った認証のほか、外国人の利便性を考慮し、初めてSNSの情報を使って接続できるようにする。1回の接続で1時間利用でき、回数に制限はない。災害時には認証不要で開放する。
同室は「観光をはじめとした多くの情報の提供が目的。NTTと連携し、市内全域でサービスをさらに充実させたい」としている。
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