きらきら湖の恵み 行方・シラウオ天日干し
茨城新聞
2017年12月6日
霞ケ浦・北浦で取れたシラウオを天日干しする光景が、湖畔などあちこちで見られる季節になった。冬の太陽の光をいっぱいに浴びて、きらきらと輝きを放っている。
漁から加工、販売まで手掛ける行方市宇崎の山源社長、海老沢武美さん(65)は「冬の日差しと冷たい風。自然の力がおいしくしてくれる」と柔らかな笑顔で語る。
未明からの漁で取ってすぐに大鍋で塩ゆでし、網の上に広げて干して作るのが、この地域ならではの「シラウオの煮干し」。固く干したイワシの煮干しと違い、身がふっくらとやわらかく、そのまま大根おろしや納豆と一緒に食べるとおいしい冬の味覚だ。
冬場に取れるものを「寒曳(ひ)きシラウオ」と呼び、産卵を控えて大きく、脂が乗っている。海老沢さんは「今年は例年になく豊漁。たくさんの人に食べてほしい」と話した。
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