四万温泉 「ミシュラン」に掲載目指し外国語案内

上毛新聞
2016年11月9日

群馬県中之条町の温泉旅館や商店の経営者でつくるNPO法人「Re Village(リビレッジ)(入内島道隆理事長)」は、インバウンド(外国人誘客)の取り組みに本腰を入れる。旅館ホテルが提供するシャンプーを環境負荷の小さいものに切り替えたり、外国語案内板の設置を計画している。

同ガイドは、独自調査に基づき、旅行者にお勧めの日本国内の観光地を掲載している。星の数でお勧めの度合いを示し、1(興味深い)、2(寄り道する価値がある)、3(わざわざ旅行する価値がある)と分類。昨年6月に発売された改訂4版に、本県関係では谷川岳(星1)、富岡製糸場(同)、草津温泉(星なし)、水上(同)、たくみの里(同)が掲載された。

シャンプーの切り替えは、環境に優しい温泉地のイメージを作り出すのが狙い。経営者が同NPOに加盟する旅館ホテルが順次切り替えるほか、非加盟の施設にも呼び掛ける。外国語表記の案内板はほとんど設置されていないが、四万温泉協会と協力して、英語、仏語の案内板の設置を四万温泉周辺で進める。

ミシュラン掲載に向け、同NPOは昨年6月、旅館経営者や商店主らを集めて意見交換会を開催。先月にはミシュランのお膝元のフランスから輸入したロゼワインを提供するパーティーを開いた。

入内島理事長はミシュラン掲載について「海外の観光客に長期的に支持される四万温泉を目指す上で、重要なステップになる」と話している。

 
【写真】ジブリ映画のモデルの一つになったと言われている、中之条町四万温泉の旅館「積善館」(2014年10月19日、本紙風っ子面掲載)

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