《水辺の風景》千代田、行田の利根大堰 サケ遡上観察の名所

上毛新聞
2016年10月20日

ㅤ四角いロボットが列をなしているようにも見える、ユーモラスな外観。群馬県の千代田町と埼玉県行田市に掛かる利根大堰(おおぜき)は、両県を結ぶ「橋」としてだけではなく、利根川流域圏の利水・治水に欠かせない役割を担っている。
ㅤ利根大堰の完成は、およそ半世紀前の1968年。背景には東京都をはじめとする首都圏の切迫した水需要があった。管理する水資源機構利根導水総合事業所によると、利根大堰の水道用水供給人口は約1200万人、農業用水受益面積は約2万4千ヘクタールに及ぶ。東京都や埼玉県では多くの事業所の工業用水としても活用され、まさに首都圏の生活を縁の下で支えている。
ㅤ大堰は通常、上から下に閉まるゲートを下げて、上流の水位を高く保ち取水しやすくしている。台風などの有事にはゲートを上げ、川の水を下流へと逃がす働きを持つ。
ㅤ近年は利根川を遡上(そじょう)するサケやアユなどの観察スポットとしても知られ、愛好家や見学の子どもが多く訪れる。サケの遡上は調査が始まった83年にはわずか21匹だったが、95~97年に魚の休憩所を設置した魚道に改修したことで飛躍的に増え、2013年には最多の1万8696匹を数えた。
ㅤ右岸(行田市側)には「大堰自然の観察室」と呼ばれる地下室があり、1号魚道をさかのぼる魚を窓越しに見ることができる。開放時間は午前9時から午後4時半(2~9月は同5時)まで。毎年10~12月がサケの遡上シーズンとなる。

【メモ】
利根大堰は利根川河口の上流154キロに位置し、全長約500メートル。12門のゲートや取水口、沈殿池などのほか、魚道が3基ある。利根大堰の完成によって上流域の流れは湖のように穏やかになり、今では水上バイクなど水辺のレジャーのメッカとして、県内外から多くの愛好者が訪れる。

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