銀河鉄道999 原稿・原画を初公開 筑西で21日開幕

茨城新聞
2016年5月19日

「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」をはじめとした作品で知られる漫画とアニメーションの巨匠、松本零士さん(78)=写真=の直筆原稿や資料を展示する「松本零士展-夢の彼方へ-」が21日、筑西市丙のしもだて美術館で開幕する。松本さんは、壮大な世界観でSF漫画の名作を生み出す一方、新しい表現方法としてアニメ制作に情熱を傾け、日本アニメの礎を築いた。展覧会はファンにとどまらず幅広い層の注目を集めそうだ。

松本さんは1954年に漫画家デビュー。少女、戦争、動物などのジャンルも描き、「漫画界のレジェンド」として国内外から高く評価されている。

同展では銀河鉄道999の原稿・原画が初めて公開。出世作「男おいどん」の単行本のカラー原画や、松本さんが執筆の参考にした資料など、約300点が展示される。

会期中はイベントも多数実施される。6月12日は松本さんが同市を訪れ、午前10時ごろから真岡鉄道真岡線下館駅でSLもおか号の発車を合図するほか、同11時半からしもだて地域交流センターアルテリオ1階でトークショー(先着50人)とサイン会(予約制で抽選100人、トークショー参加可)を行う。

また「みんなで描こう!松本零士ギャラクシー」と題し、家族向けの塗り絵や持ち寄った自作イラストが張れる掲示板を設置(期間中)。プラネタリウム上映会(6月19日)、もおか号ヘッドマーク掲示運転(5月21~22日、6月11~12日)もある。

同館は「SLの走るまちとして銀河鉄道999を中心に展示した。作品とともに公共交通への関心を高めていければ」と説明。「初期の作品やアニメのセル画もあり、ぜひ足を運んでほしい」と来場を呼び掛けた。

7月10日まで。開館時間は午前10時~午後6時(入館は同5時半)。月曜休館。入館料は一般700円、団体(10人以上)600円、高校生以下無料。問い合わせは同館(電)0296(23)1601

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