壬生義雄の書状公開へ 「戦国の下野」伝える 3日から栃木県立博物館

下野新聞
2016年5月1日

【宇都宮】戦国時代に鹿沼、壬生城主を務めた壬生義雄(みぶよしかつ)(1545-1590年)の原本書状1通が、市内在住の男性から県立博物館へ寄託された。従来は「新編会津風土記」などの写本しかなかったが、これによって同時代末期の下野の政治状況が正確に把握できる。3日から同館で公開される。

原本書状は縦27センチ、横32・8センチ。1587年10月9日、義雄が南会津地方の武将・長沼氏へ宛てたもので、宇都宮氏と小田原北条氏の対立によって、日光周辺が非常に緊迫している状況を書いている。

義雄は当時、敵対関係にあった宇都宮氏が交通の要衝である倉ケ崎(日光)に城郭を構えたため軍事的脅威を感じ、服従していた北条氏に伝えたところ、早速同氏が軍勢を派遣。「きょう、あす中には利根川を越える見込みで相談があれば、義雄が取り次ぐ」などと記してある。

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