製糸場見たらイチゴ狩りを 富岡初の観光園あす開園 土産に白系の「まゆいちご」 高田いちご園
富岡市では初の観光イチゴ狩り園が27日、同市上高瀬の高田いちご園(高田徹代表)の一角にオープンする。大粒で甘い県育成品種「やよいひめ」が30分間食べ放題。製糸場や繭にちなんで名付けた独自ブランドの白系イチゴ「まゆいちご」(品種名・淡雪)も土産用に販売する。高田代表(40)は「富岡製糸場の観光客にも来てほしい」と話す。
高田代表は2010年、10年間勤めた旅行会社を退職し、イチゴ農家をしている妻の実家の後継者として就農した。現在は市場出荷用にハウス15棟計40アールでイチゴを生産し、最も広い鉄骨ハウス10アールを5月まで観光農園として活用する。
昨年9月、やよいひめの苗7千本を黒いマルチで覆った畝に植えた。順調に成長し、次々に赤く実るイチゴが出番を待っている。周辺には仮設トイレと受け付け・直売用ハウスを設置、製糸場からの客にも対応できる大型バス2台と乗用車10台の駐車場を確保した。
高田代表は「農園のホームページも作った。観光客が製糸場以外にも訪れたくなる観光スポットにしたい」と力を込める。
イチゴ狩りは午前10時開園で、赤いイチゴがなくなり次第終了。火、水曜定休。5月の連休までの料金は中学生以上1400円、小学生1100円、4~6歳800円、3歳以下無料。予約も可能。直売コーナーで、やよいひめ(1パック280グラム入り500円)と、桑の葉を混ぜた土で昨シーズンから試験栽培するまゆいちご(同5個800円)の販売も行う。
問い合わせは高田代表(☎090・2479・7299)へ。
◎やよいひめをネットでPR サイト「トルトコミテ」
通信販売のジュピターショップチャンネル(東京都中央区)が運営するインターネットサイト「トルトコミテ」の動画撮影・配信が、富岡市南蛇井のイチゴハウスで行われた。
同企画は動画配信サイト「ユーストリーム」で旬の食材を生産者が自ら中継し、「とるとこ」を「見て」もらうのが特徴。県内ではJA甘楽富岡が下仁田ネギや県産イチゴのやよいひめなどを取り上げた。
やよいひめでは昨年12月から週1回、JAの高田知尚さん(43)がタブレット端末で撮影し、生育状況などをイチゴ農家が報告してきた。この日は岡野公映(きみあき)さん(47)が淡い色合いで大きく、実がしっかりしているやよいひめの特徴や出来などを説明した。
やよいひめは現在、主に県内や京浜地区で流通している。同社によると、トルトコミテで729件の受注があったといい、2人は「ネットを活用し、認知度を高めていきたい」と話した。
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