巨大オセロ盤で対局 11月世界大会盛り上げ 水戸

茨城新聞
2016年2月28日

今年11月に水戸市で開催される「第40回世界オセロ大会」のプレイベントが27日、同市常磐町の偕楽園見晴広場で開かれた。巨大なオセロ盤を使い、女流棋士と水戸の梅大使が対局したほか、オセロの有段者が一度に6人と対局する多面打ちなども行われ、世界大会開催と水戸発祥のボードゲームの魅力をアピールした。

通常の8倍ほどもある巨大なオセロ盤で行われた対局は、塚田恵梨花女流2級と梅大使の小野瀬咲子さんが中盤まで互角の戦い。多くの来園者たちが見守る中、最後は「棋士の読み」が勝って塚田さんが勝利した。解説者の辛口コメントに惑わされたという小野瀬さんは「緊張したが、楽しかった。たくさんの人にオセロの楽しさを伝えられたのでは」と笑顔を見せた。

公認指導員4段で日本オセロ連盟茨城ブロック長の和泉貴士さんの多面打ちには、オセロ愛好家や観光客らが次々に挑戦。良い手が見つからず考え込む人や思った以上の大敗に苦笑いする人もいた。東京から訪れた安藤伸之さん(38)は「中盤までいけるかと思ったが、有段者の強さを実感した」と残念そうだった。

世界大会の水戸市開催は第30回大会に次いで10年ぶり2回目で、市はオセロによるイメージアップを図りたい考え。市文化交流課は「世界大会までに関連イベントを実施していくので、参加してオセロの楽しさを感じてもらいたい」と期待を込めた。

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