《食いこ》茶カフェ リーフ ガーデン(水戸市)

茨城新聞
2022年10月29日

■季節の花とお茶で癒やし

日本茶専門店「牧ノ原」(水戸市見川)と生花店「憧れ 花のアトリエ」(同市見和)がタッグを組んだ。「茶カフェ リーフ ガーデン」は植物や花に囲まれた店内で、本格的な日本茶や、緑茶で炊いたご飯が付いたランチプレートなど、お茶尽くしのメニューが味わえる。

オープンは2019年12月。ドイツの国家資格「フローリストマイスター」を持ち、花のある暮らしを提案してきた池田誠子さん(49)が、日本茶のおいしさを知る五條誠司さん(49)に声をかけたことがきっかけだった。花と日本茶という珍しいコラボに、五條さんは「癒やし効果のあるもの同士を掛け合わせたら面白いと思った」と振り返る。

だが、開店直後をコロナ禍が直撃。2人がそれぞれ営む店も、冠婚葬祭やあらゆる行事の取りやめが相次いだ影響で客足が遠のいた。「こんな時だからこそ、お客さんがリラックスできる場を提供し、笑顔になってほしい」-。そんな共通の思いを抱きながら、協力して地道な営業を積み重ねた。

オープンから3年目を迎える現在は、若者からお年寄りまで、幅広い年代の女性客が多く訪れる。提供する深蒸し茶(580円~)をはじめとする煎茶は、甘みと渋みがバランス良く出る85度のお湯で入れるのが五條さんのこだわりだ。ペットボトルが普及する中で、「急須で入れたお茶から遠ざかってほしくない」との思いから、2杯目以降は客自身に入れてもらう。

お茶は飲むだけではない。スタッフが作る人気のランチプレート(1300円)は、ご飯のほかサラダのドレッシングにもお茶が使われ、風味よく仕上がっている。メインのおかずはハンバーグやしょうが焼きなど週ごとに変わり、常連客を飽きさせない。

人気のランチプレート

 

カフェ内の装飾は池田さんが担当。青々とした葉のつる植物をふんだんに取り入れ、ドライフラワーやテーブルに置かれた季節の花のアレンジメントが彩りを添える。「街中でも自然を感じてもらえるよう、どの席からでも緑が目に入るように工夫した」と話す。

緑と花を間近に見ながら、日本茶の深い味わいを満喫できるカフェ。五條さんと池田さん、それぞれの得意分野を生かして力を合わせ、「ほっと一息つける空間づくり」の相乗効果に期待する。

■お出かけ情報
茶cafe leaf garden
▽水戸市見和2の241の1
▽営業時間は午前11時~午後6時
▽定休は年末年始
▽(電)029(297)7647
▽インスタグラムのアカウント @leafgardengram