駅東口に新たな顔 ウツノミヤテラス開業 途切れぬ客足 関心高く

下野新聞
2022年8月27日

JR宇都宮駅東口に直結する複合施設「ウツノミヤテラス」がオープンした26日、テナントの物販店やスーパーなどは買い物客らでにぎわった。県都・宇都宮の新たなシンボルの船出に、宇都宮市をはじめ駅東地区の活性化への期待も高まっている。

開店前から母親と並んでいた宇都宮市平松本町、小学3年山野井陸(やまのいりく)君(8)は「おもちゃを買ってもらいたくて並んでいる。電車が好きなので、次世代型路面電車(LRT)にも乗ってみたい」と話した。

1階のスーパー「ヨークベニマル」にも列ができた。同市平出町、原口智泉(はらぐちさとみ)さん(33)は「駅の近くに住んでいても、JRを使うときくらいしか来なかったが、広い駐車場もできたのでちょくちょく来ると思う」と開店を待った。

初日は客足が途切れることなく、関心の高さをうかがわせた。4階の「コジマ×ビックカメラ宇都宮テラス店」に家電を買いに訪れた高根沢町、主婦菊池寿枝(きくちとしえ)さん(78)は「駅前の立地は素晴らしい。宇都宮市の発展につながってほしい」と期待した。

JR宇都宮駅東周辺地区の住民や商店などで組織する市民団体「駅東まちづくり21」の五十嵐(いがらし)薫(かおる)理事長(75)は「駅東の玄関口にふさわしいものを整備し、地区を活性化させたいと活動してきたので、開業は感慨深い。LRTも生きてくると思う。さらなる周辺開発も期待したい」と話している。