ひょう害の実 プリンに 高崎「剣崎桃」農家を支援

上毛新聞
2022年8月23日

菓子製造販売のセレンディップ(群馬県高崎市島野町、北村志津男社長)が、降ひょうによる被害を受けた高崎市のブランドモモ「剣崎桃」を使ったプリンを発売した。28日までの期間限定で、原料の供給状況次第で早く終了する場合もある。

県内産の卵や牛乳を使って展開する「群馬ファーマーズプリン」として販売する。バニラ風味のプリンの上に、コンポートした果肉を包んだゼリーの層を重ねた。

5月下旬と6月上旬のひょう害で表面に傷が付くなどし、通常の出荷ができない剣崎桃を使用する。販売先は同市島野町の本店と、JR高崎駅構内のイーサイト高崎店。価格は持ち帰りで550円。

降ひょうにより、市内のモモ農家にも大きな被害が出た。通常出荷ができないモモを有効活用しようと、JAたかさきが同社に相談して商品化に至った。

同社のシェフで常務の北村竜佑さんは「剣崎桃やひょう害について知ってもらい、農家の方の支援につながれば」と話している。

問い合わせは同社(027-386-5526)へ。