遊んで学ぶ「力学」 茨城・日立 「からくり・コロコロ展」
茨城県日立市幸町の日立シビックセンター科学館「サクリエ」で、夏の特別イベント「からくり・コロコロ展」が開かれている。「からくり」と「転がる」をテーマに、遊びを通じて力学の面白さを学べる木工作品など約100点を展示。親子連れに人気となっている。8月末まで。
科学と技術、工学、芸術、数学の英語の頭文字を組み合わせた「STEAM(スティーム)教育」の一環で、夏休みに合わせて企画した。
木工作家・つちやあゆみさん=つくば市=の作品「輪唱(りんしょう)の○(わ)」は、150センチほどの高さから木の球を転がすことで演奏できる楽器。来場者は、けん盤の音板を階段状に並べることで旋律をつくることができる。板の長さで音階が変わる仕組みで、会場には「どんぐりころころ」など8曲分の楽譜も用意されている。
ともにひたちなか市在住で「オートマタ」(からくり人形)を制作する田村誠司さんと、機械式振り子時計を制作する川瀬英幸さんの作品も展示。歯車などで機械の仕組みを体験できるコーナーや、長さの異なる振り子で往復する時間の違いを試せる展示もある。
会場では、ユネスコ無形文化遺産「日立風流物」のからくり人形の操作も体験できる。
サクリエは8月末まで小中高校生限定で入館無料キャンペーンを実施中。天球劇場では「ポケットモンスター オーロラからのメッセージ」を上映している。