作家114人、美術でウクライナ支援 23日から水戸でチャリティー展 ジャンル超え出品
ロシアによる侵攻が続くウクライナを支援しようと、茨城県内ゆかりの美術家たちによるチャリティー展覧会「今わたしたちにできること ミニアチュール2022」が23日から、水戸市南町のカフェ・リベルで開かれる。企画したギャラリーの呼びかけに114人が賛同。売上金をウクライナへの人道支援に役立てる。
主催は、水戸市内で美術展の設営を手がけるアートワークス(長峰良代表取締役)が運営するアートワークスギャラリー。2010年に閉廊したが、今展に合わせて限定的に復活した。カフェ・リベルが無償で場所を提供し、12年ぶりの企画展が実現した。
活動に賛同する作家はこれまでに114人。同ギャラリーが培ってきた多種多様な美術家との交流を生かし、茨城在住者や茨城を拠点とする作家などが、ジャンルや会派、年齢を超えて集まった。
出品は各1点で、絵画や工芸、彫刻、現代美術、写真など。平面、立体いずれも小品に限り、各自が販売価格を決めた。全国組織の美術団体や県美術展覧会などに所属する作家だけでなく、発表の機会が少ない若手まで、バラエティーに富んだ作品が楽しめる。
長峰さんは「開催することが、平和を望む作家たちの意思表示。芸術の力を結集することで一人一人の行動を促し、支援につながれば」と話している。
会期は8月7日まで。午前11時から午後7時。会期中は無休。