華やかに山あげ前夜祭 きょう開幕 3年ぶり有観客 那須烏山

下野新聞
2022年7月22日

国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の野外劇「烏山の山あげ行事」を行う「山あげ祭」開幕前日の21日夜、那須烏山市中央1丁目の路上で前夜祭が行われ、「笠揃(かさぞろえ)」と呼ばれる最初の奉納余興が執り行われた。

祭りは22~24日、烏山地区中心部で開催。新型コロナウイルス感染対策を徹底しつつ、野外劇に桟敷席を設けるなど3年ぶりの有観客となる。ただ、市は流行「第7波」を鑑み、今後の状況によっては席数を減らすなど追加策を講じる考え。

前夜祭では、今年の当番町を務める元田町の若衆が、烏山和紙を貼って山水を描いた「はりか山」を威勢良く立ち上げ、奥行き100メートルに及ぶ舞台を設営。三味線や唄に合わせ、あでやかな衣装をまとった踊り子が「三番叟(さんばそう)」と今年の中心芸題「将門」を演じた。

元田町筆頭世話人の檜山敏大(ひやまとしひろ)さん(41)は「多くの関係者のおかげで開催にこぎ着けた。安全に十分配慮し、慎重に行事を全うしたい」と話した。