那須高原ライド 再開 県北最大級の自転車企画　感染対策講じ３年ぶりに

【那須・那須塩原】県北地域最大級のサイクリングイベント「那須高原ロングライド」が９月４日、那須町と那須塩原市をコースに開かれることが、このほど決まった。新型コロナウイルス禍のため３年ぶりで、１０回目の節目の開催となる。県内で今年、大規模なサイクルイベントが実施されたことなどを踏まえ、実行委員会が感染防止対策を徹底して再開させることとした。

那須高原ロングライドは、県内の観光事業者などでつくる実行委が主催。２０１１年から毎年開催し、コロナ禍のため２０年から中止を余儀なくされていた。今年に入り、国内のコロナ感染者数が減少したことや、県などによるサイクルイベント「ぐるとち」が県内各地を舞台に開かれたことを受け、再開が決まった。

１０回目の今回は、那須町寺子乙の余笹川ふれあい公園が発着点。自転車プロロードレースチームの那須ブラーゼン、宇都宮ブリッツェンが協力する。

県道那須高原線や板室温泉周辺を走る１００キロの「ヒルクライム１００」、那須高原の景色を楽しむ４０キロの「ファミリー４０」など５コースを用意し、ふるさと納税で同町へ寄付した人のための出場枠も設ける。

感染防止対策として、参加者は例年の半数ほどの１５００～２千人に制限。時間差で順次スタートする方式とし、８カ所に設置する予定の休憩・補給地点が混雑しないよう工夫する。

実行委の高根沢武一（たかねざわたけいち）会長（６３）は「どうすればコロナ禍でも開催できるか議論を重ねてきた。社会情勢と参加者のニーズの両方を踏まえ、地元と協力して持続可能なサイクリングイベントとしていきたい」と話している。

参加希望者は７月９日以降、イベント公式ホームページから申し込む。

（問）実行委事務局０２８７・７３・８３３１。