新シンボル「神栖横丁」7月末開設へ 茨城 14飲食店、テイクアウト

茨城新聞
2022年6月13日

今年夏、茨城県神栖市の中心市街地に、14の飲食店が集結する「神栖横丁」が出現する。横丁ならでは、というテーマパーク的な楽しさと、今の時代に合致するテイクアウトという、新旧の両側面を兼ね備えた同市の新シンボルとして、7月末のオープンを目指す。運営者は「元気になれる場に」と意気込んでいる。

開設場所は、神栖1丁目の国道124号沿いにある、遊戯施設の駐車場。国道を挟んで反対側にあるのは、やはり同市のシンボル・鹿島セントラルホテルという、商業地の一角だ。

運営するのは、ビルメンテナンスなどを事業展開する「プロスタイル」(千葉県香取市)。鹿嶋市の商業施設に、たこ焼き・たい焼きのテイクアウト専門店を出店するなど、飲食業にも進出している。

「神栖横丁」の店舗は居酒屋風からギョーザ、焼き鳥などの総菜取り扱い、スイーツまでさまざま。神栖市内の飲食店を中心に、市外からも出店する。

店舗は2階建てで、延べ床面積は約300平方メートル。1階は各店ブースが並び、2階には共用スペースが設けられる予定。ブース前には椅子が設置され、その場での飲食も可能。

総工費は、それぞれの店舗自体の整備費用を除き、1億円弱を見込む。費用には、国の事業再構築補助金を活用。借地契約は10年ごとに更新する。

5月29日には、現場で出店者らが餅をまく「建前」の儀式を挙行。交流サイト(SNS)などを通じ来場を呼びかけたところ、200人を超える市民が参加。オープンに向けたPRを盛り上げた。

プロスタイルの飯田栄社長(50)は「神栖市といえば『神栖横丁』というように、神栖のランドマーク的施設として、飲食を通しみんなが元気になれる場にしたい」と語った。