革製品で独自ブランド 栃木レザーnogake アンテナ店、ネットで販売

下野新聞
2022年3月17日

 なめし革製造の栃木レザー(栃木市城内町2丁目、遅澤敦史(おそざわあつし)社長)は皮革製品で独自ブランドを初めて立ち上げた。同市河合町のアンテナショップと同社オンラインショップでのみ販売している。

 同社は革を使用する顧客の皮革製品製造企業と競合するという判断から皮革製品の自社製造を控えてきた。ただ消費者から同社に対する栃木レザー皮革製品購入の問い合わせがあることなどから、独自ブランドを立ち上げることにした。

 立ち上げたブランド名は「nogake(ノガケ)」。野を駆けるような自然な革作りをイメージしたという。商品化に当たり、革にしなやかさを持たせるためオイルを浸透させた「ノガケ・スムース」と、表面に細やかで不規則なしわの寄った「ノガケ・エンボス」のオリジナルレザーを開発した。

 デザイン、加工は取引先に依頼し、女性を対象にしたバッグなど6アイテム、財布など小物3アイテムを用意した。いずれもカラーは2種類。価格帯は小物が5千~1万5千円、バッグが3万円前後に設定した。遅澤社長は「見て触れてもらい、栃木レザーのことをより理解してほしい」と話している。