充実の小皿に大満足 手羽の唐揚げとそばランチ 手打ちそば けん蔵(足利)
下野新聞
2021年11月6日
雑味のない甘めのつゆで食べる盛りそばは、細く、きれいに角が立っていて、のどごしがいい。北海道産のそば粉を使い、大盛りはサービス。サイドメニューとして小皿にのせた季節のサラダと煮物の3皿と、ミニ手羽先5本が付く「手羽の唐揚げとそばランチ」(1100円)は、リーズナブルな満腹メニューだ。
小皿の数々は「お客さんに満足して帰ってほしい」という店主岩原正明(いわはらまさあき)さん(56)の心遣い。
パリパリの手羽の唐揚げは、研究熱心な台湾出身の妻秀秀(しゅうしゅう)さん(52)が「台湾夜市の味」を塩、こしょうとオイスターソースで再現した。テークアウトもできる。煮物は前夜から準備し、味を染みこませるという。
店のある場所にはかつて、岩原さんの父で菓子職人だった故・健蔵(けんぞう)さんの店があった。
健蔵さんはそば打ちも得意で、触発された岩原さんは脱サラ後3年間の修業を経て、2015年に「けん蔵」を開業した。
岩原さんが朝5時から準備するそばは、いつも開店から1時間半ほどで売り切れる。席の予約はできず、売り切れ次第、閉店となるので、早めの入店がお勧めだ。
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