「ニッコーラ」原液を開発 鹿沼・カフェ展開 風間総合サービス コーヒーに県産素材調合 CFで日光の店舗改装へ

2021年9月16日

 カフェ「日光珈琲(こーひー)」を展開する風間総合サービス(鹿沼市上材木町、風間教司(かざまきょうじ)社長)は、クラフトコーラの原液「ニッコーラ」を開発した。クラウドファンディング(CF)サイト「キャンプファイヤー」で30日までリターン商品を設ける形で先行販売。その資金を活用してコロナ禍で影響を受けた日光市内の店舗をニッコーラ専門店「ニッコーラスタンド」へ改装する。

 同社は昨年5月、国の緊急事態宣言発令を受け、焙煎(ばいせん)したコーヒー粉「日光珈琲」を販売するオンラインショップを立ち上げた。ニッコーラは当初、ショップの品ぞろえの充実を図ろうと、商品開発を進めた。

 クラフトコーラは、スパイスなどを独自に調合して作る。ニッコーラは、日光珈琲の濃縮コーヒーのほか、ユズ、唐辛子の栃木三鷹(さんたか)など県産素材も取り入れ、栃木色を演出した。

 風間社長は「自家焙煎コーヒーをベースにした。ユズと栃木三鷹の相性はいい。炭酸で割っても牛乳や豆乳に入れてもおいしい」と話す。

 一方、同社は昨年3月、東武鉄道が日光市安川町の二社一寺西参道沿い開設した「西参道茶屋」に、カフェ「日光珈琲」とインバウンド(訪日外国人客)をターゲットにした甘味処「茶寮 日りん」を出店した。ただ、両店ともコロナ禍の直撃を受け、インバウンドは皆無の状態という。

 打開策としてニッコーラを活用し、日りんをニッコーラスタンドへ転換することにした。12月に開店を予定しており、同時期に一般販売も始める。店舗ではニッコーラの飲み物に合う揚げパン「ニッコーフリット」を提供する計画。

 シロップ1瓶の容量は約8杯分の250ミリリットル。CFのリターン商品は、3千~30万円(100本)のコースを用意している。