柔らかく、うま味格別  牛ホホの赤ワイン煮 Girouette(日光)

下野新聞
2021年8月20日

 ほろほろの柔らかな肉のうま味が、かめばかむほど口いっぱいに広がる。ディナーコースの肉のメイン料理で提供される牛ホホの赤ワイン煮は、一晩ワインに漬け込んだ後、6時間以上煮込むなど手間暇かかった一品。日光産のクレソンやズッキーニ、インゲンなどの付け合わせとの相性も抜群だ。

 Girouette(ジルエット)は今年7月、世界遺産「日光の社寺」門前町に、この地域では珍しいカジュアルフレンチのレストランとしてオープンした。

 シェフの福井慎之助(ふくいしんのすけ)さん(31)は都内やフランスで約12年修業し、地元に戻って来た。「地元の人にこそ地元の良さを知ってほしい」との思いから、旬の野菜のほか、「日光足尾イタダキマスのタルタル」など地域の食材を使ったメニューが並ぶ。「食材には自信がある。生産者さんと一緒に地域を盛り上げたい」

 料理以外にも、日光彫のプレートや鹿沼組子のカトラリー、益子焼の食器など県内の品々が店を彩る。福井さんは「いろんな人が関わっており、みんなでつくるお店」と笑顔で話した。

 【メモ】ディナーコースは4千円、ランチコースは1500円と2千円▽日光市下鉢石町956▽営業時間 午前11時半~午後2時、午後6~8時(7時ラストオーダー)▽定休日 月曜のほか、不定休あり▽(問)0288・25・5001

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