農村の魅力を発信 下野 吉田村ビレッジオープン
【下野】農村の魅力を発信する本吉田の複合施設「吉田村ビレッジ」が4日、オープンした。吉田地区で農泊や滞在型観光を計画する「吉田村プロジェクト」の拠点として、ホテルやベーカリーカフェ、農産物直売所などを備えた。今後、施設にフロント機能を持たせ、協力農家の空き家を使った民泊の展開を目指す。
隣接するイタリアンレストランを経営する伊澤敦彦(いざわあつひこ)さん(40)らが2014年から計画。18年に市やJAうつのみや、自治会連合会などでつくる吉田村アグリツーリズム推進協議会を発足し、準備を進めてきた。
施設は2階建てで、農協倉庫だった築80年の石蔵をリノベーションした。延べ床面積418平方メートル、駐車場を含めた敷地面積は2300平方メートル。
施設西側部分に、宇都宮市などに店舗があるベーカリーカフェ「STANDARD BAKERS(スタンダード ベイカーズ)」が入り、2階にイートインスペースも設けた。中央はマーケットで、地元農産物やガーデニンググッズ、クラフト作家の作品などを販売。東側は全2部屋のホテルで、1部屋当たり7、8人が宿泊できる。素泊まり1泊1人6500円から。
今後、「食」と「農」をテーマにイチゴやアスパラガスの収穫体験、ワークショップも開催する予定。伊澤さんは「地元の人も都会の人も集まり、ここから地域全体に活気を生み出したい」としている。
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