空襲の悲劇 後世へ 前橋市立図書館 17日まで資料展
上毛新聞
2021年8月5日
1945年の前橋空襲から76年を迎えるのを前に、甚大な被害や戦時中の生活の様子を伝える展示が、前橋市の市立図書館で開かれている。昨年3月に閉館した「旧あたご歴史資料館」(同市)から寄贈された、空襲で焼け落ちた瓦、国民服など計約20点を紹介し、平和の尊さを伝えている。17日まで。
5日の前橋空襲被災日に合わせて、同資料館に収蔵されていた資料の一部を公開している。空襲の概要をまとめたパネルをはじめ、市民が撮影した写真、防空頭巾、戦時罹災(りさい)証明書などが並ぶ。
展示を目にした市内の男性(86)は「小学生だった当時、街中のほとんどが燃えてしまった強烈な印象が残っている。風化する戦争の記憶を後世に伝えていかないと」と感慨深げに話していた。
午前9時~午後7時。10、16の両日は休館。問い合わせは市生活課(027-898-6236)へ。(斉藤弘伸)