強い日差し、甘酸っぱい香り 水戸で梅の「土用干し」
茨城新聞
2021年7月28日
夏の強い日差しを利用して作る梅の「土用干し」が、水戸市渡里町の根本漬物で行われている。厳しい暑さが続く中、干し場には梅干しの甘酸っぱい香りが漂っている。
梅の「土用干し」は、梅雨に収穫した梅を1カ月ほど塩漬けし、夏本番の土用の丑(うし)の日の頃に三日三晩干す。梅の実が黄色からべっ甲色に色づくと完成する。ずらりと梅が並ぶ干し場では、梅の実に満遍なく日が当たるよう、従業員が手で一つずつひっくり返す「天地替え」を行っていた。
専務取締役の根本幸範さん(49)は「梅干しはさっぱりとした酸味が食欲を増進させるほか、クエン酸が夏ばてに効く。この時期は仕込みから出荷まで一番忙しい」と話した。
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