「日本画の150年」たどる 茨城県近代美術館企画展 6月20日まで
茨城新聞
2021年5月8日
近代以降の日本画の流れをたどる企画展「日本画の150年 明治から現代へ」が、水戸市千波町の茨城県近代美術館で開かれている。所蔵品と寄託品を合わせ、約800点の日本画の中から厳選し、年代に沿って4章で構成。時代を切り開いてきた画家たちの挑戦と革新の歩みを紹介している。6月20日まで。
開幕に先立ち16日、報道関係者向けの内覧会が開かれた。今回展示されているのは横山大観や菱田春草、速水御舟、小川芋銭、森田曠平、片岡球子ら52人の84作品。
150年を四つの章に分類し、明治時代は大観と春草が五浦に移る直前、渡米先の展覧会に出品した額装作品など。大正から昭和にかけては、細密描写を追求した速水御舟の筆致を間近に見ることができるコーナーや、小林巣居人の17メートルに及ぶ絵巻が上下に展示されるなど見応え十分だ。
5月1日午後2時から「学芸員による鑑賞講座」、8日午前10時からワークショップ「和紙でつくる小物」が予定されている。一般610円、70歳以上300円、高大生370円、小中生240円。入場はオンラインによる期日指定の予約優先制。問い合わせは同館(電)029(243)5111。
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