「桜の回廊」新たな名所に 茂木の逆川沿い 来月上旬にライトアップ

下野新聞
2021年3月30日

 【茂木】道の駅もてぎ近くを流れる逆川沿いの桜を新たな観光資源にと、町は今春の開花期に夜間ライトアップを行う誘客策に乗り出す。ふるさと茂木まつりの春のイベントの一環として両岸に4月上旬、100基の発光ダイオード(LED)照明を点灯し、「3密」を避けながら春の宵の気分転換を楽しんでもらう。

 道の駅もてぎ東端の水車小屋付近から弾正(だんじょう)大橋までの両岸計1・1キロ区間には、シダレザクラとソメイヨシノを中心に百数十本の桜がある。1986年8月の茂木水害に伴う河川改修後の92年ごろから植えられ、現在は町が管理している。春の岸辺を毎年美しく彩っているが、観光資源としてクローズアップしてはこなかった。

 22日の同まつり企画委員会で「新型コロナ禍の中、美しい花を見て楽しんでほしい」と「桜の回廊ライトアップ」実施を決めた。4月1~10日の予定で約10メートルおきにLED照明を設置し、午後6~9時に点灯する。3日正午~午後7時に商工会の「うまいもの横丁」と露天商が出店。午後1~3時には箏曲演奏がある。

 町中心部では城山公園の桜が親しまれてきたが、「桜の回廊」は道の駅に近いためアクセスしやすく、駐車場やトイレは道の駅を利用できることから、新名所として次年度以降定着を図る方向で検討する。城山のぼんぼり点灯も継続する。

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