撮影スポット・動画制作 笠間高生演出 ハロウィーン 水戸オーパで10月公開

茨城新聞
2020年9月13日

10月のハロウィーンを盛り上げようと、県立笠間高(笠間市笠間)が商業施設「水戸オーパ」(水戸市宮町)と連携し、ハロウィーンにちなんだフォトスポットのデザインや動画を制作した。同校美術科とメディア芸術科の生徒が手掛けた作品は、10月1日から1カ月間、JR水戸駅南口の同施設で公開される。

若者の感性でハロウィーンを演出する本企画は、生徒のプレゼン能力向上やクライアントからの要望対応など、スキルの習得を目的としている。3回目の今年は、フォトスポットのデザインと動画に計5作品が寄せられた。

7日、書類による1次選考を通過した4作品を対象に最終選考を実施。生徒は自らデザインした作品のコンセプトや特徴などを模型や映像を使って解説し、同施設担当者らがアイデアや独創性、表現力などを基準に審査した。

この結果、フォトスポットのデザインは美術科3年の子安崇文(たかふみ)さん(17)の作品が、動画はメディア芸術科2年の笹沼美結(みゆう)さん(17)の作品が選ばれた。

子安さんの作品「OPA SPYDERS-Dead or Alive-」は、迫力満点の巨大なクモを高さ・幅約4メートル、奥行約3メートルの空間に配置。被写体は、クモに襲われる格好をしたり、矢で反撃するポーズをとるなど、いわば映画のワンシーンを楽しむことができる。

笹沼さんの動画は約30秒。リズミカルな音楽をバックに、ハロウィーンの要素を数多く盛り込んでいる。統一したテーマは設けられてないが、雰囲気たっぷりの鬼火やゾンビ、魔女、カボチャなどが次々と登場するなど、訴求力の高い仕上がりとなった。

3度目の挑戦で選ばれた子安さんは「うれしい。夏休み返上で模型制作に専念したかいがあった」と満面の笑み。笹沼さんは「水戸の駅前で自分の動画が流されるなんて大変な名誉です」と声を弾ませた。

子安さんの作品は同施設5階エレベーターホールに設置され、笹沼さんの作品は同施設の外壁モニターで放映される。

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