ナツエビネ木立の舞台 塩谷で群生

下野新聞
2020年8月19日

 塩谷町船生のシイタケ農家大島正志(おおしままさし)さん(69)方の山林でナツエビネが咲き、木の下闇を彩っている。

 ナツエビネは県版レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に分類される希少な山野草。同所の山林5千平方メートルに約1万株が群生している。

 3年前から夏季限定で一般公開しているが、今年は16日で公開を終了。9日間で500人超が来場したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で前年より少ないという。

 晴天となった18日は、木漏れ日がスポットライトのようにナツエビネの薄紫色の花を照らし出していた。大島さんは「来夏はたくさんの人に楽しんでもらえるよう、コロナ禍が収束してほしいですね」と話した。

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