《いきものZOO鑑inかみね動物園》スズコ(アジアゾウ) 看板娘は砂浴び大好き

茨城新聞
2020年7月30日

入園ゲートのすぐ近くにいる大きな看板娘。アジアゾウのスズコは、1歳年下のミネコとともに、33年にわたって来園者を出迎えている。

スズコは砂浴びが大好き。日中は体に砂を付けて、虫よけや保湿、暑さ対策をしている。体長は約2メートル70センチ、体重推定約3トン。雌としては珍しく小さな牙が見られる。

餌は青草や干し草、サツマイモなどで1日に食べる量は計100キロ以上。長さ約2メートルの鼻を使い、巻き付けたり、一度吸ったりして口に運ぶ。食欲旺盛で、好物のバナナのほか園内の葉っぱも喜んで頬張る。

2頭は7年前に大きなけんかをして以来、スペースを分けて暮らす。だが、基本的にはとても仲良し。仕切り越しにじゃれ合う姿がよく見られる。性格は臆病。飼育員の中本旅人さん(34)は「獣舎に入るときは必ずミネコの後に続く。1頭になると不安になってしまう」と話す。

寝る順番もスズコが後。間違ってうとうとと先に眠ってしまい、ミネコに起こされたことがあるという。

【メモ】1980年12月9日生まれ。ミャンマー出身でミネコとは同郷。愛称は市内の「高鈴山」から取った。

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