ティッシュで代用のマスク 鹿沼の駒宮さん たった3枚! 家族で簡単「ぜひ挑戦を」

下野新聞
2020年3月3日
ティッシュペーパー3枚で作った大小のマスクを手にする駒宮さん

 【鹿沼】引田の工房・ギャラリー「心の郷」のオーナーでティッシュペーパーを使った造形作家として活躍している駒宮洋(こまみやひろし)さん(74)が、代用マスクをティッシュペーパー3枚で作る方法を考案した。「簡単にできて見栄えもいい。家族で工作のつもりで挑戦してほしい」と話している。

 駒宮さんは、6年前に埼玉県川口市から引田の自然が気に入って移住。工房・ギャラリーも造り、50歳からティッシュペーパーを使って始めた古民家ジオラマ、花、昆虫などの作品を展示。昨年はホビージャパンから「ティッシュで作るリアルな昆虫」と題した工作ガイド本も出版している。

 新型コロナウイルス感染防止のためマスクが不足する中、ティッシュで代用品をと考え、約1週間試行錯誤。インターネットではティッシュぺーパー、輪ゴム、ホチキスを使った方法なども紹介されているが、駒宮さんは「見栄えが悪いし、ホチキスの針は子どもにとって危険」。

 「ティッシュは無限大」と語る駒宮さんのマスクの材料は、ティッシュぺーパー3枚と木工接着材、つまようじのみ。子ども用の工程は(1)ティッシュ2枚を中央で折り、左右1.5センチを折る(2)ひだを2、3カ所設け、つまようじを使い接着材で固定(3)ティッシュ1枚を半分に切り、それぞれよってひもに(4)ひもの端を折ってマスク部分に接着する-。大人用はティッシュをよったひもで延長する。ひだも好みによって増やすこともでき、マスクは取り換えてもひもの部分は何度か使えるという。

 駒宮さんは「作業時間は5~10分。大事な時期に自分に合ったマスクを作ることで安心感も出ると思う」と話している。(問)同工房0289・65・8119。

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