大洗・月の井酒造店 立春祝い、新酒搾り

茨城新聞
2020年2月5日

立春を祝った縁起物の新酒を、搾ったその日に消費者に届けようと、大洗町磯浜の月の井酒造店(坂本敬子社長)で4日朝、蔵元と酒販店の関係者ら総出の製造・出荷作業が行われた。

同店は立春に向け、約1カ月前から準備と仕込みを進めてきた。この日は、午前2時ごろから、搾り上がった新酒の瓶詰めがスタート。酒蔵は、新酒独特の果実のような香りでいっぱいになった。

同7時前からは、同店社員や県内外の酒販店19店の関係者らが、新酒一つ一つに「立春朝搾り」のラベルを貼り付けた。おはらいを済ませた約3500本は、酒販店の車に積み込まれ、新鮮な新酒を心待ちにする消費者の元に届けられた。

同店8代目蔵元、坂本直彦さん(32)は「立春に最高の状態に仕上がるよう管理を徹底した。無病息災、家内安全、商売繁盛などが祈願されている」と話した。

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