水戸・弘道館 北柵御門を復元 19~21日見学会

茨城新聞
2019年12月11日

水戸市三の丸の弘道館に北柵御門や土塁が復元されたことを受け、弘道館事務所は19、20、21日に見学会を開く。弘道館全図などの資料に基づき整備された。

北柵御門は創建時に南と北に設けられた柵の一つ。教職や役人だけが通行できた。学生は正門に向かって右側の通用門から出入りしていた。古文書にはルールを破って通行した学生が処分された様子が記載されている。柱脚を地中に埋める掘建式(ほったてしき)で、柱をつなぐ貫が上下2本あるのが特徴。

弘道館の建設時に徳川斉昭は水戸城の改修をして土塁と堀を完成させた。今回は一部分を再現し、喰違虎口(くいちがいこぐち)と呼ばれた構造の土塁を復元した。当時は監視役が詰めた番所があったという。テニスコートだった場所の発掘調査結果により、通路の幅を1.5メートルとして整備した。

19日午前10~11時半に、県水戸土木事務所、建築事務所、弘道館事務所の担当者3人が説明する。20日と21日はいずれも午後1時半~3時に弘道館事務所が説明する。無料。定員なし、事前申し込み不要。弘道館クリアファイルや絵はがきのプレゼントがある。問い合わせは弘道館(電)029(231)4725

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