遊水地あちこちで見頃 固有種ワタラセツリフネソウ

下野新聞
2019年9月20日

 【野木】渡良瀬遊水地の固有種「ワタラセツリフネソウ」が見頃を迎え、遊水地内のあちこちで群落をつくっている。

 淡い赤紫の花びらが舟を釣り下げた形に見えるこの小さな花は、2005年に新種として日本植物学会で発表された。遊水地内では日当たりの良いヨシ原の近くに群落を形成する。

 19日の町植物観察会でガイドを務めた加藤裕一(かとうゆういち)さん=東京都文京区=によると、今年は10日ごろから咲き始めた。10月上旬まで見ることができるという。

 観察会に初めて参加したという友沼、会社員山崎(やまざき)あゆはさん(37)は「ワタラセツリフネソウは初めて見た。詳しい解説を聞きながらの観察は本当に楽しかった」と話していた。