獅子頭 舞う 石岡のおまつり

茨城新聞
2019年9月15日

石岡市総社の常陸国総社宮の例大祭「石岡のおまつり」が14日、開幕した。16日まで3日間、JR石岡駅西口の中心市街地などに各町内の幌(ほろ)獅子32台、山車12台が繰り出し、まちは祭り一色に染まる。

氏子区域のうち、中心地の15町内が年番町を1年交代で務める。令和元年は国分町が大役で、午後2時、総社宮を出社し御分霊をのせた大神輿(みこし)は、同町内に造営された仮殿まで約2時間かけて渡御。供奉(ぐぶ)行列を組み、各地の獅子頭が首を大きく振り舞った。仁徳天皇や日本武尊(やまとたけるのみこと))など高さ2メートルの人形を飾った各町内の豪華絢爛(けんらん)な山車は、目抜き通りでにぎやかに石岡囃子(ばやし)を披露し、迎えた。

国分町は平成元年も年番町。桜井茂祭典委員長は「時代の変わり目の大役は大変光栄なこと。無事3日間務めを果たす」と誓った。

延享年間(1744~47)の無病息災など願う奉納相撲が始まり。各祭りをにぎわせたささらや大獅子などの風流物が、明治時代に総社宮の例大祭に移行。のちに豪商が贅(ぜい)を凝らした山車が加わった。毎年40万人の人出で、昨年は過去最多の約48万8千人。

15日は、総社宮で奉納相撲、巫女(みこ)舞、神楽が、石岡駅前通りで午後3時から幌獅子、同6時45分から山車の大行列がある。16日は仮殿から御分霊が本宮に戻る。

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