新造山車、勇壮に 人形修復も、潮来で奉納曳き
茨城新聞
2017年5月22日
素鵞(そが)熊野神社(潮来市)で800年の歴史がある例大祭「潮来祇園祭礼」に使われる、同市潮来五丁目区の山車が43年ぶりに新造された。奉納曳(ひ)きが21日行われ、新しい山車が勇壮な姿で巡行した。
山車の新造は旧山車の老朽化によって行われた。新山車は総ケヤキ造りで、八岐大蛇(やまたのおろち)退治図など精巧な彫り物が施されている。市指定有形民俗文化財の山車人形「鵺(ぬえ)退治」も修復された。
同日は竣工式典も開かれ、おはらいなどの後、関宗二区長が「山車が新造できたのは皆さまのおかげ。これを機に世代を超えた区民の対話、地域コミュニティーの醸成を願う」とあいさつ。原浩道市長や藤島正孝県議会議長も祝辞を述べた。奉納曳きでは、はやしの音色とともに、法被姿の若衆らが威勢良い掛け声を発しながら力強く山車を曳いた。今年の祭礼は8月4~6日に実施予定。
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