船で人気エリアへ 中禅寺湖南岸 新桟橋が完成 「大使館公園」に誘客促進
下野新聞
2019年6月3日
中禅寺湖南岸で整備が進められていた「大使館別荘記念公園桟橋」が完成し、1日、運用が始まった。イタリアや英国の大使館別荘記念公園がある人気のエリアに船でも立ち寄れるようになり、人気を呼びそうだ。
新桟橋はイタリア大使館別荘記念公園から南に170メートルの位置にあり、同湖で5カ所目の船着き場になる。長さ22メートル、幅3メートルのT字型浮桟橋で、スロープと連絡橋で湖畔と結ばれる。これまで、南岸に行くには歌が浜駐車場から約1キロのハイキングコースを移動する必要があった。
新桟橋は中禅寺湖遊覧船を運航する東武鉄道グループの東武興業(東京墨田区)が整備。周辺は国立公園の「特別地域」で開発が制限されているが、桟橋整備などが湖の新たな魅力創出になるとして、環境省の諮問を受けた中央環境審議会が公園計画の一部変更を「適当」と答申していた。
この日は午前10時すぎ、第1便の遊覧船「男体」が到着し、降り立った観光客に記念品が手渡された。1日7便が運航され、新たに乗り降り自由の1周フリー乗車券も発売される。同社の担当者は「観光資源をつなぐ周遊型の楽しみ方を実現できる」と話している。