目の前に「アジアの森」 那須どうぶつ王国 レッサーパンダ、ビントロング… きょうオープン

下野新聞
2019年4月23日

 【那須】大島の動物園「那須どうぶつ王国」で19日、来園者が施設内を周遊し、頭上や地上、水中にいる動物を見られる屋内施設「アジアの森」が20日にオープンするのを前に内覧会が開かれ、施設が公開された。アジア圏に生息する4種12頭ほどの動物を展示する。

 施設は「王国タウン」内の正面ゲート入り口近く、広さ約300平方メートル。既存の施設を改修し、新設した。

 最も多く展示するレッサーパンダは野外と室内の2カ所に計6頭ほど、フィリピンやインドネシアなどに生息するジャコウネコ科の「ビントロング」は室内に展示する。生息地の植物を植栽するほか、擬木や擬岩を配置し自然環境に近づけた。木に登る姿を最短で2メートルほどの近さで楽しめる。

 シベリア南部などに生息するマヌルネコや水中を泳ぐコツメカワウソはガラス越しに見られる。設備調整のためコツメカワウソの展示は27日から。

 佐藤哲也(さとうてつや)園長は「生息地の自然環境に近い景観の中で、動物本来の生き生きとした姿を見てほしい」と話した。入園料大人2400円、子ども1千円。(問)同園0287・77・1110。