米菓、新分野を開拓 日光の丸彦製菓 「パフ化」でスナック感覚
下野新聞
2019年4月10日
米菓製造の丸彦製菓(日光市芹沼、山田行彦(やまだゆきひこ)社長)は、米を膨らませ柔らかくパフ化した「こめぽん煎(せん)」などスナック感覚の米菓を考案し、新商品開発を強化している。主力製品のおかき、あられ、せんべいの加工技術を生かし、現代的なライフスタイルに合う“新分野”の米菓を開拓していく。
昨年から発売したこめぽん煎「まるっとこがしチーズ」は、都内を中心に115店を展開する食品スーパー、サミット(東京都)主催の「第39回サミット新商品人気コンクール」菓子部門で1位に輝いた。2018年に発売された新商品を対象に同社消費者モニターの投票による審査で、大手メーカーをしのいだ。
まるっとこがしチーズは、リング状のうるち米パフを濃厚カマンベールチーズなどでコーティングした。仕上げに軽く焦げ目を付け、チーズの香ばしさを際立たせた。コンビニエンスストアでも好評を博したという。
米とジャガイモでチップスに仕上げた「KOMEJYAGA(こめジャガ)」、生地にジャガイモを混ぜた揚げパン風の「あげパンおかき煎」なども直売所やオンラインで販売を始めた。高齢者や若者ら消費者の反応を見ながら流通に乗せ、新分野を切り開く考えだ。