15年ぶりヨシ焼き 霞ケ浦沿岸稲敷・妙岐の鼻

茨城新聞
2019年3月5日

貴重な植物や希少な鳥類の生息地を守ろうと、霞ケ浦沿岸最大の湿原「妙岐(みょうぎ)の鼻」(稲敷市浮島)で3日、15年ぶりにヨシ焼きが行われた。周囲の堤防にはカメラマンらが駆け付け、火が投じられると盛んにシャッターを切っていた。

ヨシ焼きは、住民の苦情などもあり、2005年以降は小規模の実験を除いて中断されていた。だが、貴重種19種を含む300種以上の植物群落の質の低下が懸念されるため、良質なヨシの育成や植物の成長などを促そうと、国土交通省霞ケ浦河川事務所が復活させた。

下妻市から母と2人のきょうだいで訪れた安田開翔(かいと)君(9)は「なぜ焼くことがいいのかと思って見に来た。見たことがなかったので、すごかった」と話した。 

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