普段使いの陶器 雛人形に 益子の雛めぐりで展示 町内各所、来月3日まで
【益子】町内各所に「陶雛(とうびな)」などを飾る「益子の雛めぐり」が3月3日まで、行われている。今年は益子焼の「普段使い」の伝統をヒントに、茶わんとぐい飲みを組み合わせた「お碗(わん)雛」を考案し披露。2日にはコスプレをして城内坂通りを歩く催しや、グルメを集めた「雛マルシェ」も用意されている。
雛めぐりは桃の節句に合わせ人を呼び込もうと、有志の実行委員会が主催。
今年の目玉は、柄のある茶わんやととっくりなどに、実行委メンバーが顔を書き込んだぐい飲みをかぶせたお碗雛だ。道の駅ましこのひな段に約40組が飾られ、販売もしている。
実行委の塚本(つかもと)ゆ美子(みこ)さん(57)は益子焼の身近さを意識し「肩肘を張らずに季節感を楽しんでもらえたら。お碗雛を見てもらい、それを参考におひなさまになりそうな焼き物を探すのも楽しいはず」と話す。
一方、雛めぐりには陶芸メッセ・益子や益子、七井両駅、焼き物販売店、飲食店など74カ所が協賛。趣向を凝らしたひな人形、つるしびなを披露している。スタンプラリー、お碗雛の顔を描くなど各種ワークショップが行われているほか、飲食店は「雛メニュー」を用意。土日曜日は「着物デイ」として、着物での来場者へのおもてなしもある。
思い思いのコスプレを楽しむ2日の「桃雛祭り」は午前11時~午後3時半(受け付けは午後1時まで)。雛マルシェは午前10時~午後4時、城内坂の一角で開かれる。着物着付けレンタルもある。(問)町観光協会0285・70・1120。