《茨ぱん》メロンパン けれーす(筑西市)

茨城新聞
2019年2月17日

小麦粉の「ユメシホウ」「バンドウワセ」やライ麦粉を自家栽培し、近所の製粉所に製粉を頼む。「パンが白くないでしょ。粉には小麦の皮のふすまがたっぷり入っている」と「けれーす」の古沢笑子さん。小麦以外も、沖縄の塩、粗製糖、北海道産の牛乳と無塩バターなど、古沢さんが安心できると選んだ素材を使っている。卵は「臭みがない」と言う筑西市の農園で放し飼いする有精卵。イーストフード、乳化剤、pH調整剤などの添加物は一切使用しない。「ホシノ天然酵母」の種を起こし、ゆっくり時間をかけて生地を発酵させ、小麦粉のグルテンを引き出し、膨らませる。「メロンパン」は甘さ控えめのロールパンの生地をビスケット生地に包んだ菓子パン。こくのあるまろやかな甘さが広がる。

古沢さんの本業は農業。直売所風の店舗に食パンやロールパン、雑穀パン、スコーンなど数種類が並ぶ。店を開けるのは木曜と金曜。農繁期の4~5月と9~10月は休みとなる。小学校3年のとき、発酵に興味を持ちパン作りを始め、50年以上作り続ける。1996年に店を開いた。「安心して食べられる」と20年通う常連客も。地粉も販売する。

ライ麦粉のパンも作るが、現在は粉が品薄のため、販売は数量限定。

筑西市嘉家佐和2623の8
土曜~水曜定休、不定休。4~5月と9~10月は休み
営業は木曜・金曜午前9時~午後5時(なくなり次第終了)
(電)0296(24)6410

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